人事労務に関すること

労務問題に取り組む上で社労士として意識していることはなんですか?

私には過去に「当事者の家族」として労務問題に苦しんだ経験、オーバーワークで身体を壊した経験があり、単に労働法の専門家としてだけでなく、社会保障全般のスペシャ リストとしての知識も生かし、相手の生活上の不安を無くすことによりなるべく円満に解決するよう心がけています。

どのくらいの相談件数、事例を扱ってきましたか?

さまざまな業種の顧問先でのご相談以外にも労働基準監督署で個人の労働相談を 1,000 件以上行っています。経営者側の視点、労働者側の視点、そして労働局・労働基準監 督署の対応を把握した上で常に最良の解決方法を探る努力をしています。

菊地加奈子事務所が作る人事制度の特徴は?

企業に最大限貢献できる社員は生活面が安定・充実していることが不可欠。とはいえ、やみくもに労働時間を減らして人を増やしたりするのは企業側の負担が大きくなり、社員のモチベーションも下がってしまいます。もっとも効率的な人数で機能するよう、業務改善としくみづくりを同時進行で行うようにしています。

子育てと仕事の両立

専業主婦時代の経験は今の仕事に生かされていますか?

とても生かされていると思います。子どもと 24時間向き合う生活は仕事をしている時よりも大変なことがあります。意思の疎通ができない子どもにどうやって自分の気持ち を伝えるか、相手の気持ちを理解するか、安全面の配慮、予想のつかない子どもの動きを いかに予測し、先立ってやらなければならない家事をこなしていくか・・・そんな生活の中で培った主婦の能力は社会でも大いに役立ちます。そして、社会に出てからは我が子と しっかりと向き合ったという自負、仕事をしたくてもできなかったときの歯がゆかった気 持ちを背負って仕事をするので覚悟が違います。

子どもを産む前と産んだ後では仕事に対する意識はどう変わりましたか?

自分のために使える時間が半減するので時間に対する意識、仕事の効率化に対する意識はとても高まりました。

(事務所・経営するフェアリーランドについて)なぜ子連れ出勤を取り入れたのですか?

初めはスタッフが希望する勤務時間では子どもを保育園に預けるための就労条件を満たさないという理由でしたが、今では子どものそばで働く大切さ・素晴らしさを感じながら働いてほしいという思いが強いです。

スタッフ全員パートで運営が成り立つのですか?

全ての仕事を自分たちでやらなければならないので責任感がとても強く、時間に制約があるので効率化への意識も高いのでとても質の高いスタッフたちです。もちろん管理職もパート。子どもの病気などによる急な休みにも対応できるよう、常に万全の体制を整える心構えもあります。

自分が子どもを連れて来て働くようになって変わったことはなんですか?

これまでは働くということは「母子分離」=「仕事とプライベートはきっちり分ける」という常識の中で過ごしていましたが、本来の母親としての思いを大切にしながらやりが いのある仕事ができる幸せを感じられるようになることで信頼し合える人たちみんなでみ んなの子どもを育て、チームワークで仕事をしていく素晴らしさを実感できるようになり ました。